ソニーはPS5デュアルセンスコントローラーを使い、新技術を搭載したコンセプトカーを走らせることで、PS5の多用途性を実証している
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今回、ソニーは日本の自動車メーカーであるホンダと共同で制作した全く新しいコンセプトカー「アフィーラ」を披露した。アフィーラは2023年のCESで初公開された。ソニー・ホンダ・モビリティの川西泉社長は、「ソフトウェア・デザイン・ビークル」と名付けたコンセプトカーを披露するため、ソニーのプレスカンファレンスで、豊富な機能を持つデュアルセンスコントローラーを使い、遠隔操作でクルマをプラットフォームの中央まで走らせた。走り出すと、アフィーラのヘッドライトが暗転したステージを照らし、車室内に設置されたカメラによって、ステアリングを握るドライバーが隠れていないことが証明された。
デュアルセンスコントローラーでソニーとホンダのアフィーラカーをコントロール。
単なる技術デモです。pic.twitter.com/U5FF02Hmcx
– Knoebel (@Knoebelbroet) 2024年1月9日
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川西氏は、デュアルセンス対応はあくまで技術デモであることを明らかにした。そのポイントは、ソニーとホンダの “ソフトウェアが新しい機能や価値を定義できる “という信念を示すことだった。この点について川西氏は、自動運転を支援するために使用されるアフィーラのカメラ搭載「AIビジョンシステム」を強調した。また、Epic Gamesの人気ゲームエンジンを搭載した先進運転支援システム(ADAS)シミュレーターについても言及した。アンリアル・エンジン5は、今後リリースされる数多くの新作ゲームに搭載されているが、アフィーラでは、クルマの周囲の世界の映像を表示し、それを車内のスクリーンに投影したり、マルチメディア・アプリで拡張したりするために使用されている。
CESのようなハイテク中心のイベントでは、ソニーのアフィーラとデュアルセンスのトリックは特に印象的だった。その瞬間、PSVR2のようなPS5ハードウェアを使って没入感のある仮想世界を提供するのではなく、現実世界に影響を与えるために採用されたことで、PlayStation技術のいつもの約束が覆されたように思えた。
PS5のコントローラーで自動車を操作する機能が、一回限りの技術デモに過ぎないことに失望する人もいるだろう。ソニーはPS5の特徴的なコントローラーを特に誇りに思っており、これまでにPlayStation Portal、PSVR 2、PS5 Access Controllerなど複数の機器に組み込んできた。おそらく、ソニーがデュアルセンスの新バージョンの可能性で計画していることは、将来的にゲームに関係ない用途でも使われるようになるだろう。